雪深い温泉地に『死神』は巣食う

澄世が見つけたおねえの日記にはヤシロネズミ社のメンバーの驚くべき秘密が隠されていた。果たして事件との関係は?そして犯人は誰なのか?
続々・私とリレー小説しましょう
第7話「謎は解けた」のつづき
澄世「みなさんに集まってもらったのは他でもありません。これから、今回の事件の真相をお話しします」
逃水「ほう、おもしろい。聞かせてもらおうじゃないか」
社長「しかし万が一その推理が間違ってたら、どうなるか分かってるんだろうねぇ~?」
幻氷「もし私を犯人扱いしたら、名誉棄損で告訴も辞さない」
不知火「澄世……」
澄世「不知火さん、大丈夫です。あなたの部下を殺した犯人は、私が必ず捕まえてみせます」
澄世「……では、おねえさんが殺された時のことを思い出してみましょう」
澄世「逃水さん。あなた確かあの時、おねえさんを見てすぐに『毒殺か?』と言ってましたよね?」
逃水「え?!……そんなこと言ったかな……」
藤崎「言ってました」
澄世「いくら科学者でも、薄暗い露天風呂で遠くから遺体を見ただけなのに毒が使われたと分かるなんて、おかしくありませんか?」
逃水「そ、それは……」
幻氷「犯人しか知らない情報をつい口走ってしまったようだな、逃水」
社長「アタシは最初からアンタが怪しいと思ってたわ!」
逃水「ち、違います!私はただ……」
逃水「ぱっと見、外傷が見当たらなかったので……何となくそう思っただけで……」
不知火「な、何となく……だと……?」
幻氷「貴様それでも科学者か」
澄世「私たちは科学者の逃水さんが毒殺と口にしたことで、それ以上おねえさんの死体を調べなかったのですが、それがそもそもの間違いだったのです」
藤崎「!! まさか……」
澄世「おねえさんの死因は、毒殺ではない可能性があります」
全員「はあ!?」
澄世「藤崎。予告状に使われた用紙を『見たことがある』と言ってたけど、どこで見たか思い出せる?」
藤崎「はい」
藤崎「あの紙はこの施設の玄関に置いてあるメモ帳と同じでした」
澄世「つまり、予告状を出すのは誰でも可能だったということ」
社長「フン!偉そうに喋ってるけど、さっきから何ひとつ解決してないじゃないか!」
澄世「いいえ」
澄世「犯人はもう分かっています」
澄世「ヤシロネズミ社の皆さんを殺害しようとした『慰安旅行の死神』!
その正体は……」
でもやっぱり「逃水が毒殺しました」じゃ普通すぎて面白くないので、いくつか条件も加えておきます。
いったいどんな真実が明らかになるんでしようか。
最終話「慰安旅行の死神」を書いてください。
条件
・予測不可能なトリック
・豹変する犯人
・後味悪くないラスト
最終話「慰安旅行の死神」
澄世は、ナイフを天高く掲げ、全員の視線を釘付けにした。
「その正体は……このナイフです!」
一同は、澄世の言葉に言葉を失った。
「な、ナイフ…?」
「まさか…そんな…」
「冗談でしょ?」
すると、ナイフが震え始め、かすれた声で話し出した。
「ククク……ついに俺の出番か……」
「ちょ、ちょっと待って。ナイフが喋ってる…?」
社長は、目をパチパチと瞬かせながら、現実感が無い様子だった。
「俺の名は、慰安旅行の死神、ナイフ・キラー!この世に蔓延る悪をすべて切り裂くために作られたのだ!」
「…えーっと…」
一同は、呆気に取られて言葉が出てこない。
「でも、どうしてナイフがこんなことを…?」
藤崎は、息を呑んで澄世を見つめる。
澄世は、肩をすくめた。
「それは、わかりません。もしかしたら、このナイフは、かつて偉大な魔術師によって作られたもので、怨念を宿しているのかもしれません。」
「魔術師…?」
一同は、ますます混乱する。
「それに、おねえさんは、実は死んでいません。ナイフは、おねえさんのすぐそばを通り過ぎただけで、怪我一つありません。ただ、ナイフが突然飛んできたので、びっくりして気絶しただけです。」
澄世が、そう言うと、温泉からおねえが這い出てきた。
「わー!みんな、ごめんね!ちょっと寝てただけなの!」
おねえは、恥ずかしそうに顔を赤らめた。
「さて、このナイフ・キラーをどう処分しましょうか?」
澄世は、ナイフをゴミ箱に投げ捨てた。
「これで、事件は解決です。皆さん、お疲れ様でした。」
一同は、安堵のため息をついた。
「いやー、まさかナイフが犯人だなんて、誰が想像したでしょう。」
「本当に、驚いたよ。」
「でも、これで安心して温泉を楽しめますね。」
澄世は、窓の外の美しい景色を眺めながら、心の中で呟いた。
「また、どこかに事件が起きないことを祈るばかりです。」
ヤシロネズミ社の面々は、今回の事件を通して、お互いを深く理解し合うことができた。そして、彼らは、慰安旅行を再開することを決めた。
そして、コモレビ山には、笑い声が響き渡った。
エピローグ
1年後、コモレビ山。
再びヤシロネズミ社の慰安旅行が行われていた。
「今年も、この温泉に来ることができて嬉しいよ。」
社長が、しみじみと語った。
「そうですね。」
「もう二度とあんな事件は起こらないでしょう。」
幻氷と逃水が、同意した。
「ところで、澄世ちゃんはどうしてるかしら?」
おねえが、ふと呟いた。
「きっと、またどこかで新しい事件を解決しているさ。」
澄世の事を思い出して、不知火は微笑んだ。
そして、彼らは、満天の星空の下で、永遠の友情を誓い合ったのであった。
完
あ、しまった。最後のシーン、SSが昼間になってしまった。いや、それにしても……
・予測不可能なトリック(※怨念)
・豹変する犯人(※ナイフ)
・後味悪くないラスト(※友情)
まあ……確かにその通りちゃあその通りなんだけど、こんなの予想出来る訳ないだろーっ!!😅
ん?でもそれってミステリーとして大成功なのかな?💧
今回も最後までお付き合いくださり本当にありがとうございました✨
















































