パパと私の夏休み「特別な時間」

The Sims4

パパとコードネーム

「ん!?何故子どもがこんな所に……ひょっとして幻氷の子か?」

科学者は悪の組織のアジトに子どもの私がいることに気付いて、とても驚いていた。

「え?パパの名前は『陽介』ですけど……」

私が戸惑っていると、パパが咳払いをした。

「陽菜……パパはこの組織の中では陽介ではなく、幻氷と呼ばれてるんだ。いわゆるコードネームというやつだな。カッコイイだろう?」

私は頭が痛くなってきた。

 前回のお話
パパと私の夏休み「悪役のお仕事」
パパの口から飛び出した「世界征服」という衝撃的な言葉が、私の心に嵐のように吹き荒れていた。確かにパパの職場はどう見ても普通の会社じゃない。でも、そんなアニメの悪役みたいなことを本気で言ってる組織が実在するなんて……そして私のパパがそんなとこ...

子守ロボット

科学者は私に、自分が開発した最新ロボットを見せてあげようと提案してきた。見た目は凄く怪しいのに、意外と親切な人だ。それにロボットなんて、すごく面白そう!ゲームに飽きていた私は、すぐパパに許可をもらった。

よく見たらこのヘッドギア、普通のヘルメットに懐中電灯やビデオカメラをテープで雑にくっつけてるだけだよね……w

「パパ、ロボット見てきても良い?」

パパは心配そうな表情で渋々許可してくれた。

科学者に案内されて研究所に行くと、掃除ロボや修理ロボなど、たくさんのロボットたちが働いていた。科学者がその中のひとつ、人型ロボットに話しかける。

「メガミラ、ちょっとこの子と遊んでやってくれ」

「……。分かった、引き受けよう……」

ロボットは機械的で、妙に重々しい口調で答えた。

「それじゃあモジュールを切り替えて……えーと、ここだったかな?」

「博士、自分でやるから変に触らないでくれ……」

「ぎゃあああ!!」

科学者はどうやらロボットの触っちゃいけないところを触ってしまったらしく、感電してしまった。

「おじさん、大丈夫ですか!?💦」

私が心配して聞くと、彼は焦点の合わない目で「慣れてるから大丈夫」と答えた。感電に「慣れてる」とはいったい……それにしてもこのロボット、大丈夫なの?と不安に思っていると、

「行動パターンヲ『シム防衛』カラ『子守』ニ変更シマス……」

「ヤッホ~、メガミラおにいさんだよっ♪一緒に遊ぼー☆」

ロボットは先程とはうって変わって、明るく優しい口調で話しかけてきた。どうやらプログラムを変更して、キャラクターも自在に変えることが出来るらしい。

「わ〜お、陽菜ちゃんケンケン上手だねっ♪すごーい☆」

メガミラとの遊びはとても楽しくて、時間があっという間に過ぎていった。

科学者は近くでメガミラの様子を見て、データを収集していた。そして得意気な顔で私に話しかけてきた。

「どうだい?おじさんが作ったロボット、すごいだろ?」

「はい!こんな凄いロボット初めて見ました!」

「それならパパに、おじさんの研究室にもっと金を回すよう言っておいてね。そしたら、もっと面白いロボット作れるよ」

どうやら科学者の目的は、私を買収することだったようだ……

パパと屋台

そうこうしてるうちに、パパが仕事を終えて迎えに来てくれた。

「やっと仕事が一段落ついた。陽菜、外に夕飯を食べに行こう」

「やったー!」

公園にはたくさんの屋台が並んでいて、その中でも一際目を引いたのがモロッコ料理の屋台だ。

初めて食べるタジンはスパイスの香りと野菜の甘み、お肉の柔らかさが絶妙に混ざり合っていて、今まで食べたことのない美味しさだった。

「たくさん食べなさい」

そう言ってパパは今日初めて笑顔を見せた。その瞬間、私はパパと一緒にいることの幸せを感じた。

料理の美味しさだけじゃなく、パパと過ごす時間が何よりも特別だった。

花火とサプライズ

お腹いっぱいになった私たちは、またパパの職場に戻ってきた。屋上へ行き、パパが「花火をやろう」と言って、さっき忍者がくれた花火セットを取り出した。

パパが火をつけてくれて、私はキラキラと光る花火を持って走り回った。

次に、パパが打ち上げ花火を準備し始めた。私は少し離れたところから見守っていた。パパが慎重に火をつけようとしたその瞬間、花火が暴発してパパの顔は一瞬で真っ黒に!

「あいつ……花火なんて妙に気が利くと思ったが、まさかこれを狙って……!?」

顔をしかめて何かブツブツ言ってるパパに「大丈夫?」と駆け寄ると、パパは「大丈夫、大丈夫。ちょっとびっくりしただけだ」と笑った。その姿に私も思わず笑ってしまった。

このアクシデントは流石に不知火にも予測不可能ですよ😅

「パパ、見て!すごく綺麗!」

「そうだな」

パパの顔は真っ黒だけど、パパと過ごすこの時間が、私にとって何よりも大切な思い出になった。

「陽菜、今日はあまり一緒の時間を作れなくて悪かった……明日はパパとキャンプに行こう」

「ほ、本当に!?」

「ああ、本当だ!」

打ち上げ花火の途中に、パパから嬉しいサプライズが!まさかこのために、今日急いで仕事を片付けていたの?パパはちゃんと、私のことを考えててくれたんだ!

「……さあ、明日に備えて休もう」

パパは私を自分のベッドルームに案内してくれた。仕事場の中に、こんな自分専用の部屋があるなんて、パパは本当に偉い人なんだなぁと思った。

シャワーを浴びてさっぱりしたあと、ふかふかのベッドに横になった。今日は本当にいろんなことがあって、疲れたけど、なんだかアドベンチャーゲームをやっているみたいで楽しかったな。

そんなことを考えてたら、いつの間にか、深い眠りに落ちていた……

続く。
さ~て、次回はキャンプ初体験のパパと娘でグラニットフォールズに行きますよ~!
タイトルとURLをコピーしました