

悪の組織の仕事始めに巻きこまれ
社長「……えー、新年早々アンタたちのシケた面拝むのもウンザリだけどね。まずは去年の総括をさせてもらうわ」
社長「はっきり言ってゴミだよ、ゴミ!!」
社長「去年アンタたちがやったことと言えば!?公式チャンネル開設だけど、あの動画……何だありゃ!?組織の機密情報はだだ漏れ、視聴者にはバカにされて、収益は期待外れ!恥を晒して金まで失うなんて、アタシのホスト遊びよりタチが悪い!!」
ちゅーたん「ワロタwww」
社長「おまけにサイハテ支部の浮島がちょいちょい本部に顔出してサイコな戯言垂れ流すようになったせいで、アタシのラグジュアリーな世界征服プランが台無しなのよ!早く誰かあのジジイを地中深くに封印しなさいよ!」
社長「今年の目標!とにかく結果を出せ!!何すりゃ良いかは自分で考えな!アタシゃ忙しいんだからね!」
シーン……
社長「……さて、場の空気も冷え切ったことだし、ここで重大発表がある」
社長「無能なりに頑張ってるアンタたちの為に新年一発目の社内行事を開催するわよ!
題して……『第一回・ヤシロネズミ社新春句会』~!!」
不知火「……まーた強制イベントか……」ボソッ
社長「不知火!聞こえてんだよ!!」
ドン!!
幻氷(あの金は……!)
社長「今回は一番アタシの胸に響いた句を詠んだ奴にお年玉として260000シムオリオン、キャッシュでドーンとプレゼントしようじゃないの!!」
ざわっ……!
ちゅーたん「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
そのお年玉でフォロワーに現金プレゼント企画でもやれば、ボクも人気シムチューバーの仲間入りだお!?」
逃水「§260000あれば爆薬が1トンは買える……!」
おねえ「§260000あれば最高級スキンケアラインが買えるわ……!」
不知火(§260000あればこんな薄暗い悪の組織の牢じゃなくサンマイシューノのタワマンに澄世を個人的に監k…いや、囲い者に出来るじゃないかぁぁぁ!)
澄世「皆さんすごい殺気……私ここにいて大丈夫なんでしょうか?💧
というか重大発表はやっぱりお年玉でしたね」
幻氷「待て!そのお年玉は今朝、組織の口座から消えた活動資金の一部だ!こんなふざけたイベントに使って良い金ではない!」
「「「・・・・・・。」」」
幻氷「くっ……!」
幻氷「こうなったらこの§260000、然るべき手段で回収するしかあるまい……!」
社長「じゃあ幹部連中から順にどんどん発表してちょうだい」
幻氷「はい、では私から」
社長「……アンタこれどういう意味?」
幻氷「意味も何も、私が血の滲むような思いで資産運用し、切り詰めて貯蓄した軍資金から社長が勝手に§260000を『お年玉』として引き出した……私はそれら全てを速やかに元の口座に戻す、それだけです」
社長「川柳にまで嫌味を込めるなんて相変わらず可愛げのない男だわ。0点」
逃水「私も出来ました」
逃水「こういう事って、何故かよくあると思いません?ロケット組み立てた後とか、ロボット修理した後とか」
社長「あってたまるか!!次、不知火!」
不知火「えっ、もうオレの番ですか…」
不知火「……。何故か最後がどうしてもハットリくんになってしまう……」
澄世(不知火さん、なんかかわいい)
社長「ハットリくんは悪くないけど、アンタは顔が好みじゃないから失格ね」
不知火「そんな身も蓋もない……」
おねえ「や~ねぇ、みんな自分の事ばっかりじゃない。そんなんじゃ社長のハートは掴めないわよ。てなわけでぇ……アタシは社長を『花』に例えてみました」
社長「へえ?」
おねえ「ラフレシアは世界最大の花。その圧倒的な存在感、そして周囲を寄せ付けない強烈な刺激臭……まさに美しくも恐ろしい社長そのものを表し」
社長「殺すぞ」
ちゅーたん「ハイハイハーイ!!全員ちゅーたんにちゅうもーく!」
ちゅーたん「ちゅーたんファンのみんな〜、今年も高評価と投げ銭よろぴくお願いしまーす!批判コメ書いてる陰キャなアンチ君たちも、再生数稼ぎに貢献あざまーす!www」
社長「ああッうるさい!!何でこんな耳障りな声のヤツがウチの広告塔なのかしらね!!💢」
・・・・・・。
モブ君「悪の組織で働いてるなんて、親には絶対言えません……」
社長「Σえっ、アンタ誰!?いつからそこにいたの!?」
_人人人人人人人人_
> 待てーぃ!! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
浮島「陽炎様が生きておられた頃は、新年と言えば『血の粛清』を行うのが通例であった!(※ありません)それがこんな生ぬるい句会に変わってしまったとは……嘆かわしい!!
だが、せっかくなのでワシも一句!えー、『殺戮の
社長「サイハテ支部に送り返せ」
浮島「陽炎様バンザーイ!!」
澄世「……あっ、私もひとつ思いつきました!」
澄世「えっと……厳しい冬の寒さの中でも、人と人が手を取り合えば心まで温かくなる……愛と平和への願いを込めました。組織の壁を越えて、みんなが笑い合えれば良いなって……」
不知火(天使が過ぎる……!)
社長「甘ーい!!」
社長「ウチは悪の組織なんだよ!愛だの平和だの反吐が出る!
……不知火!鼻の下を伸ばすな!!」
不知火「Σの、伸ばしてません!!」
メガミラ「……『俳人モード』起動、わび・さびの心インストール完了」
(正月も終わったことだし、今日からまた仕事が始まるのだなぁ……しみじみ)
・・・!?
社長(はあああ?ロボットのくせに何古典ぽいこと言ってんのよ!?現代語で話せっての!
でもなんか今までで一番高尚な感じするし……!ここで下手に突っ込んでアタシの教養のなさがバレたら、こいつらに示しがつかないわ……!)
社長「ゆ……優勝はメガミラ」
「「「Σえっ!?」」」
不知火「ロボットに金渡してどうするんですか……💧」
幻氷「念のため聞きますけど、意味分かってるんですよね?」
社長「は、はぁ!?バカにすんじゃないよ!
なんて言うか、その……『深み』?っていうの?アタシくらいの人間になると、そう……『分かる』んだよ!『や』の使い方とか、こう……SOULを感じたわ!!
とにかく優勝ったら優勝ッ!!」
メガミラ「このお年玉は我々ロボットソルジャーのパーツ交換とバッテリー代にさせてもらいマス」
幻氷「……まあ良いでしょう。ロボットのメンテナンス費用になるならマシな方ですから」
社長「はい、持ち場に戻った戻った!今日からまた世界征服目指して頑張るわよ!!」
澄世「じゃ、私もそろそろ帰りますね」
不知火「えっ!?」
澄世「そのタッパーは返さなくても良いって、お父様が言ってました」
不知火「あ、あぁ……」
不知火「……って、おい!ちょっと待て!」
澄世「え?」
不知火「あ、いや……あのがめ煮、後でみんなで食うわ。わざわざありがとな。
……親父さんにもよろしく伝えてくれ」
澄世「ええ、皆さんに食べてもらえたら父もきっと喜ぶと思います」
不知火「……。
それで、その……ついでに今度、コモレビ山に初詣行かねえか?ちょうど雪がキレイな時期だし……」
澄世「はい……!」
思いもよらず『煮物を受け取り澄世を無傷で帰す』という黒田典人のミッションをギリギリクリアした不知火だった……























































